村上晶俊の教育論

教育について思うところを書きます。不定期更新。記事に広告を含むことがあります。

学習とマンガ・ゲームの話

いろんなものに触れよう

今回は学習の観点からマンガやゲームについて書いていこうと思います。このブログでは、以前の読書についての記事で、漫画は効果的でないと書いてしまいましたが、それは国語力向上の観点からの話です。今回はより広く学習一般の観点から、マンガとゲームについて書いていきます。

aki-murakami.hatenablog.com

 

生徒の多くは、マンガやゲームを好んでいると思います。私自身もそうです。勉強する必要があるからと言って、マンガやゲームなどの息抜きを一切しないということは難しいでしょうし、効率も落ちるでしょう。とはいえ、息抜きにマンガやゲームをするにしても、せっかくなら学習にも役立つものだとうれしいですよね。

 

わかりやすいところでは、史実をもとにしたものでしょうか。歴史の勉強に役立ちます。例えば、「信長の野望」というゲームであれば、戦国武将や旧国名を知ることができます。地図上にそれらが表示されるので位置関係も把握でき、歴史をイメージしやすくなります。

 

科学を題材としたものなど、他にもわかりやすく学習に役立ちそうなものはありますが、直接的に学習に結びつかないものでも、学習に役立つことはよくあります。例えば、多くのマンガやゲームでは、英語をもとにした技名が登場します。それを読んでいる/遊んでいるときにはわからなくても、元となった英単語を習ったときに、「あのマンガにでてきたやつだ」と気づけば、その単語を覚えやすくなります。あるいは、保護者から積極的にその由来について話しても良いでしょう。

余談ですが、少し前は、中学生で平方根を学習する際の2乗の計算のところでよくゲームシステム上2乗になりやすいパズドラの話をしていたのですが、最近はあまり生徒に伝わらないことが多いです。

 

また、マンガやストーリーのあるゲームなら、物語の経験値にもなります。入試でも必ず小説が出題されます。典型的な物語の流れ、起承転結がわかっていれば、小説も読解しやすいでしょう。

 

多くのコンテンツに触れることは、それだけで価値のあることだろうと思います。どこで何が役に立つかはわかりませんが、いろいろなものに触れてほしいと思います。

 

今回はここまでとしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。