村上晶俊の教育論

教育について思うところを書きます。不定期更新

語彙力向上方法の話

語彙力を鍛えよう

今回は、語彙力を向上させる方法について書こうと思います。国語だけでなく、英語にも共通する話です。これまで書いてきた話のほとんどに関係することでもあります。

 

音読についての記事でも語彙力に関係しそうな話をしました。これは、知らない単語の発見の手段として音読をしましょうという話でした。講師や保護者が音読を聞き、意味を理解していなそうな単語を確認していくということも推奨しています。

ただし、やはり生徒の学年が上がってくると、音読を聞く機会もあまりなくなってくるでしょう。そこで今回は、生徒自身でできる方法を書いていきたいと思います。

 

aki-murakami.hatenablog.com

 

語彙力向上のために重要なのは、知らない単語をそのままにしないということです。わからない問題をわからないままにしないというのは、よく言われることですが、語彙力に関しても同じです。今はスマホを持っている生徒が多いと思いますので、知らない単語が出てきたらスマホで必ず調べましょう。もし漢字が読めなくとも、手書き入力できると思います。もちろん、英単語でも必ず調べるようにしましょう。

 

個人的には、調べた単語を必ずしもメモする必要はないと思っています。その代わり、意味がわからない単語が出てきたら、何度でも必ず調べるようにします。きちんとすべて調べていれば、よく出会う単語であればそのうち覚えます。あまり出てこない単語であれば、そこまで頑張って覚えなくともよいと考えてしまいましょう。

もちろん、メモをしていればそれを見直すことによっても学習できるので、余裕があればメモをすると良いでしょう。また、「このページの知らなかった単語を全部調べてメモする」というような形で宿題にしても良いと思います。その場合は、対象ページのメモされていない単語の意味をいくつか質問し、宿題チェックとするとよいでしょう。

 

なお、調べるときはできるだけ辞書(辞書サイト・アプリなど)を使うようにしましょう。翻訳アプリなどでは、必ずしも文脈的に正しい意味を教えてくれるとは限りません。特に英単語では、単純な意味だけでなく文法的な知識も同時に知ることができ、効率的です。

辞書を見る場合にも、必ずしも辞書の一番上に掲載されている意味で使用されているとは限らないので、可能な限りその単語の項のすべてに目を通すようにしましょう。しっくりくる意味が見つからないときは、熟語の存在を疑いましょう。前後の単語と合わせて調べてみると、よりふさわしいものが見つかるかもしれません。

 

特に国語では、語彙力を向上させるための教材などもありますが、個人的にはそれのみに頼ることはあまりよくないのではないかと思っています。もし読書もあまりできていない状況であれば、まずは読書から取り組んでも良いと思います。受験学年で時間的な余裕がないのであれば仕方ないかもしれませんが…

 

aki-murakami.hatenablog.com

 

わからないことはとにかく調べるというのは学習の基本です。少しずつ地道に頑張っていきましょう。

 

今回はここまでとしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。