村上晶俊の教育論

教育について思うところを書きます。不定期更新。記事に広告を含むことがあります。

AIを活用した勉強の話

AIの現状

今回は勉強・学習(教育)にAIを活用することについて書いていこうと思います。私自身はそこまでAIに詳しいわけではありませんが、現在無料で手軽に使用できるAIチャットボットを少し触ってみたので、その感想を書いていきます。といっても、AI技術の進歩は凄まじい速さで進んでいるので、すぐにこの記事の内容は陳腐化してしまうかもしれません。参考程度にご覧いただき、最新情報をご確認ください。この記事は、2023年4月に書かれたものです。

 

結論から書いてしまうと、現時点では、まだAIを活用した勉強は難しく、活用できるとしてもごくごく限られた範囲で可能な程度だろうといえるかと思います。少なくとも、AIに依存した学習は不可能であるといえるでしょう。

 

AIに依存した勉強が難しい理由はごく単純で、まだ不正確な解答がそれなりの頻度であるからです。問題文に曖昧さがあったのかもしれませんが、中1レベルの数学も正しく解答できないことがありました。質問の仕方を変えると正確な解答ができることもあれば、何度か試しても正確な解答ができないこともありました。不正確な解答が返ってくることがあるという時点で、AIの解答を検証できる他の勉強資料との併用が前提とならざるを得ません。そもそも検証可能な資料があるならば、初めからそちらを使用すればよいということにもなりかねません。

 

AIの活用方法としては、調べ方もわからないときに考え方や検索のヒントとするくらいでしょうか。今のところ、多くの場合においては素直に既存教材で勉強した方が効率的であると思います。

 

今回の記事の結論としては、現時点ではAIを活用した勉強は難しいということになりました。しかし、冒頭にも断ったようにAI技術の進歩は凄まじい速さで進んでいるので、数か月後にはまた状況も変わっているかもしれません。また新たに革新的なものが登場したら記事を更新しようと思います。

 

今回はここまでとしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。 

読書の話

読書をしよう

今回は読書について書いていこうと思います。例によってありきたりなテーマですが、お付き合いください。 

 

学習の観点からの読書の有用性はよくいわれるところです。筆者自身は、幼少期(小学生~中学生ごろ)にはそれなりの量の読書をしてきたつもりです。(現在はあまりできていませんが…)今と違ってスマホもなく、SNSyoutubeなどにも触れる機会がなかったので、暇つぶしの選択肢が少なかったことも影響しているだろうとは思います。とはいえ、ゲームはあり、特に制限もされていなかったので、ある程度は自発的に読書していたといえそうです。

読書といっても、特に高尚な本を読んでいたというわけではありません。主にファンタジー小説を読んでいました。勉強に直結しそうなものをしいて言挙げるならば、たまに伝記を読むくらいでしょうか。

 

読書は、それ自体が学習の観点からも有効だろうと思っています。国語力を養うことになるからです。国語力の重要性はこのブログでもすでに書いたところです。国語力とはなんぞやという話もあるのですが、ここでは深くは立ち入らないことにします。国語力をどう定義するとしても、単純に読書量・経験値というのは役立つだろうと思います。語彙力も自然とつくでしょう。小説でも何でも良いから、とにかく本を読もうということです。

 

aki-murakami.hatenablog.com

 

aki-murakami.hatenablog.com

 

 

学習の観点からは、漫画はそこまで効果はないと考えています。(まんが日本の歴史などもありますが、これは読書そのものの効果とはまた別だと思います。)漫画は、絵によって補完される情報が多いからです。文字だけを読んで場面を想像する力が重要だと思っています。ただ、小学校低学年などで、全く読書をしていないというのであれば、まずは漫画からでも良いので文字を読む習慣をつけるべきとは思います。

なお、漫画原作などのノベライズ版はありだと思います。楽しく読めるのであれば、まずはそこから入ると良いでしょう。学校の図書室にもあるかもしれません。

 

読むものは、いわゆるライトノベルでも良いと思いますが、比較的メジャーなもので、きちんと校閲されていそうなものが良いと思います。この観点からは、書籍化されて出版されているものを読むのが望ましいですが、ウェブで読むのでも読まないよりははるかに良いと思います。

ウェブでは著作権が切れた小説が読めることもありますが、著作権が切れたようなものを子供が読んで面白いと感じるかは微妙だと思います。面白いものを読んだ方が、継続しやすいのは確かでしょう。

小学生以下であれば、初めはフリガナのついたものが良いと思います。漢字の読みも正しく知ることができて一石二鳥です。入試でも、読みは書きに比べて難しいものが出題されやすいです。その意味でも、書けないけど読めるということの価値は高いです。

 

読書は、地域の図書館や学校の図書室で本を借りてくれば無料でできます。費用的には最も手軽にできる学習の一つでもありますので、ぜひ読書をしてほしいと思います。ハリーポッターなど、楽しく読めるもので良いので、継続していきましょう。

 

今回はここまでとしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。 

音読の重要性の話

音読を聞いてあげましょう

今回は音読の重要性の話を書こうと思います。またいろいろなところで言及されまくっている話になってしまいますが、お付き合いください。

 

音読は、英語の勉強の際にもよく推奨されます。単語を覚えるときに音読するとか、長文を音読するとか、リスニング対策として音読するとか、いろいろあると思います。もちろん、これらは重要ですが、今回は国語や社会科など、日本語での音読も含めた話をしようと思います。

 

私が音読を重要視するようになったのは、家庭教師として中学生に歴史を教えていた時のことです。そのとき担当していた生徒は、幸いなことに歴史(社会)以外の科目は順調に成績が向上していたものの、歴史だけは伸び悩んでいました。

授業では理系科目を中心に教えていたので、授業時間中にはあまり歴史を扱わず、宿題として歴史のワークやプリントなどを課していました。その生徒もそれなりに真面目だったので、宿題で課した分はきちんとこなしてくるし、暗記する努力もしているようでした。

 

それでもなかなか成績が伸びないので、授業内でも歴史を扱うことにしたのですが、そこで気づいたのは、その生徒は、漢字を正しく読めていないということでした。といっても、学校の国語の時間に実施される漢字テストではそれなりの点数を取ってきます。正しく読めないのは、歴史で初めて出会った漢字や、特殊な読み方をする漢字です。書けるけど読めないという漢字も多くありました。

つまり、ワークやプリントで空欄になっている部分は頑張って書けるように覚えようとしているが、読み方には無頓着であったということです。もちろん、空欄でない部分の漢字も読めないものがあり、言葉の意味も理解していないものもありました。読めないということは、意味も理解できていないということになりやすいだろうと思います。

 

こうなってくると、その生徒は、文脈などはほとんど理解せずに空欄部分だけをとにかく覚えようとしていたということになります。それでは、効率も悪いでしょうし、前後の文章が少し変わっただけでも答えがわからなくなるということもあるでしょう。

このことに気が付いてからは、授業の際に音読をさせるようにしました。音読させることにより、読み方を理解していないものをもれなく発見することができます。同時に、講師としても、一緒にゆっくり文章を追っていくことになるので、読めていても意味が理解できていないおそれがある言葉も確認することができます。

音読で読み方と意味をしっかりと理解してもらうようにしたことが功を奏したのか、そのころから歴史の成績も向上しました。読み方よりは意味をしっかり把握したことが大きかったかもしれませんが、やはり読めなければ意味もわからないことが多いと思いますので、意味を理解していない言葉を発見する手段としても、音読は有効であろうと思います。

 

今回の話は、生徒の音読を講師が聞くことによって課題を発見するというものでした。特に小学生などであれば、講師や保護者が音読を聞くことは有効だろうと思います。比較的学年が上の生徒であれば、自ら読めない言葉を発見する手段として音読を活用することもできると思います。文章中に読めない言葉がないか、もれなく確かめることができるということも音読の利点です。

 

今回はここまでとしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。 

英語の成績向上には国語力も大事という話

英語なんて言葉なんだ!

今回は言いたいことはタイトルでほとんど終わってしまったのですが、タイトル通りの話をしようと思います。国語の成績が良い生徒は、英語の成績も悪くありません。(逆は必ずしも真ならずですが。)正直、今更わざわざする話でもないかもしれませんが、やはりこのことを実感することも多いので、書いておこうと思います。

 

英語の成績といっても、学校の通知表の数字にはあまり関係ないかもしれません。主に入試や模試の点数の話になります。

というのも、学校の定期テストでは文法や単語などの知識が重要になりがちなので、やはりきちんと「英語」の勉強をすることが必要になるからです。

一方で入試や模試では、文法だけでなく長文読解も重要になります。長文読解は、結局やっていることは国語とあまり変わらないので、国語力が必要になるということです。具体的に、長文読解でよく言われることで言えば、「しかし」に注目するか「but」に注目するかの違いでしかないということです。某大手予備校の講師に言わせると「英語なんて言葉なんだ」ということですね(?)。

 

そもそも国語力とは何ぞやという話もあると思うので、ここで言いたいことをもう少し具体的にしておきます。それは、国語だろうが英語だろうが、長文読解では文脈を読む力が重要だということです。文脈を正確に理解できていれば、多少知らない単語があろうとも文章のだいたいの意味は分かります。入試や模試では、知らない単語に出会ってしまうことが多いので、推測する力はとても重要です。

 

そうはいっても、英文法の理解も重要です。文型や品詞の知識があれば、知らない単語の推測の精度も上がります。もちろん、知っている単語を増やすのも単純ですが効果的です。このあたりは英語固有の知識の話になります。

実は、知識が必要というのは国語でも同じです。文法というよりは単語の知識でしょうか。文章中に出てくる単語の意味が分からなければ、文全体の意味を理解するのも難しくなります。国語であれば、英語よりも難しい文章や設問になっているでしょうから、なおさらです。国語の成績があまりにも良くない生徒は、そもそも単語の意味が理解できていないことが多いです。このあたりの話はいずれまた書きたいと思います。

 

英語だけでなく、国語力が活きる場面は多くあると思います。時間に余裕があるうちに、国語力の向上に取り組んでほしいと思います。

 

今回はここまでとしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。 

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