村上晶俊の教育論

教育について思うところを書きます。不定期更新

見直しの重要性の話

矛盾に気づこう

今回は、見直しの重要性の話をします。もちろん、試験においても見直しは重要ですが、普段の学習においても見直しをしようという話です。

 

宿題に取り組むときに、一通り解答を終えたらすぐに答え合わせをするという生徒が多いと思います。答え合わせの前に、自分で出した解答の検証をしてみましょう。あまり時間をかけなくても良いです。一通り解答を終えてから一気に見直すのではなく、一問ずつ答えを出すたびに検証してみるのが良いでしょう。

 

確かに、見直しても気づきにくいミスもあります。数学では、場合の数や確率の問題では、ミスに気付くにはもう一度解きなおすくらいの時間がかかることもあります。しかし、見直せばすぐに気づけるミスもあります。確率の問題でも、例えば、確率が1を超えるという解答になったときには、何かがおかしいということはすぐにわかります。ほかにも、辺の長さがマイナスになったり、中学数学でルートの中身がマイナスになったり、すぐに間違いだとわかるミスはあります。

 

こうしたミスにはすぐに気づくべきなのですが、それができない生徒も多いです。英作文でも、動詞が存在しない文章を作ってきます。こうしたミスに気づく力は、問題を解くうえでも重要です。英語の空欄補充で、動詞が足りないということに気が付ければ、動詞以外の選択肢は排除することができます。

 

結局、論理的に考えることが重要だということになるのかもしれません。その意味では、プログラミング教育も有効なのかもしれないと思ったりもします。プログラミングそれ自体を使わなくても、論理的に考える訓練として、役に立つのではないでしょうか。

 

誰かが勉強を教えているのであれば、まずは生徒の出した答えに対して、本当にそれでいいのかと聞いてみるのも良いと思います。その答えが正しいか否かは重要ではありません。それを生徒自身に考えさせることが重要です。答えの根拠を聞くことも有効です。論理的な説明を求めましょう。普段からきちんと説明できていれば、数学の証明問題も怖くありません。お作法を覚えるだけです。

 

ミスをするのはある程度は仕方のないことです。ただ、明確に矛盾している解答にはすぐに気づいて修正できるようにするべきです。普段から意識していれば、試験のときにもミスに気づくことができます。

 

今回はここまでとしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。